モラは死んでも治らない話② 「できない人」ほど得をしてる

突然ですが、モラハラ被害者は『弱い』と思いますか?
『弱いものいじめ』という言葉があるように、一般的にはそう思われていると感じます。

なので、「モラハラに遭ってます」「いじめられてます」というと

  • 「弱い、能力が低いから、いじめられるんだ」
  • 「もっと強くなって、スキルアップして、見返してやれ!」

と言われることが多いのですが、
Joeさんのブログを読むようになって、それは逆だなと気が付きました。

 

目次

モラハラをする人は、能力が低い?

「能力が高い人は、モラハラ加害者にならない」というわけではないのですが、
モラハラをする『メリット』というものがあって、

  • できる人が、モラハラをするメリット:少ない
  • できない人が、モラハラをするメリット:多い
  • 能力が低ければ低いほど、モラハラするメリットが大きい

という傾向があるのは確かなのです。
一体全体どういうことなのか、お話ししたいと思います。

 

もしあなたが「出来の悪い子」だったら

例えばの話です。

異世界に転生したあなたは、魔法が使えません。
みんなが普通に、簡単に出来ることなのに、どんなに頑張っても無理でした。 
周りはさも不思議そうに「嘘でしょ?」「なんでできないの?」「魔法嫌いなの?」 と毎日聞いてきます。
あなたはどうしますか?

漫画だと「とんでもないレア能力に目覚める」かもしれないですが、現実的な選択肢でいくと

  1. 死ぬ気で努力する
  2. 誰かに助けてもらう
  3. 逆ギレする
  4. 否定・言い訳する

この辺りですよね?

 

4つの選択肢とルート分岐

①死ぬ気で努力する→被害者体質ルート

自分の努力でなんとかしようと、頑張り続けます。
取得スキル:「自分はポンコツです!すいません!死ぬ気で頑張ります!」

②できる人に助けてもらう→依存型のモラハラルート

無力さ、弱さ、哀れっぽさを武器にして、誰かに面倒ごとを引き受けてもらうスキルを磨きます。
取得スキル:「私…何やってもダメで…」「できる人はいいよね」「誰かやってくれないかなあ」

③逆ギレする→攻撃的なモラハラルート

怒った勢いで責任転嫁し、積極的に相手に押し付けるスキルを磨きます。
取得スキル:「その言い方がムカつく!」「お前のせいでやる気なくした!」「もうお前がやれよ!」

④否定・言い訳する→消極的なモラハラルート

「できないのではなくやらないだけ」「そんなに言うなら自分がやれば?」と、消極的に押し付けるスキルを磨きます。
取得スキル:「忘れてただけ」「それってそんなに重要?」「気付いた人がやればよくない?」

 

「できなくていい、努力しなくていい」方法があった!

「魔法が使えない」あなたには、4つの選択肢があったわけですが
①被害者体質『以外』のすべてが、『努力しなくてもいい』仕様になっています。

もちろん、ちゃんと努力して、できるようになるのが一番ですが、

  • できなくても、ごまかす方法がある
  • その場合、努力しなくても良い

ということは、ご存じだったでしょうか?私には、目から鱗の大発見でした。

そう
みんなができることが、自分にできなくても

  • 無力さ、かわいそうさをアピールしたり
  • 「お前のせいだ」と逆ギレしたり
  • ちょっと忘れてただけじゃん?そんなに必要?ととぼけたり

そうすれば
自分はちっとも気まずい思いをせず、できないことを他人に押し付けられるのです!✨

ちなみに、この夢の技術の名前はモラハラといいます

なんてこった😂

 

モラハラは「出来の悪い子」ほど得をする

こんなに便利な『夢の技術』が存在するのに、私たちはどうして今まで気付かなかったのでしょう?真面目だから?馬鹿だから?

たぶん「自分でやったほうが早いから」「頑張ればなんとかやれちゃうから」
つまりモラハラしても、そこまでお得じゃないから」だと思います。

 

そう。能力がある人がモラハラしても、そこまで得をしないんです。

逆に「当たり前のことができない」人ほど、逆境に真正面からぶつかるとダメージを受けるし、「できなくてもいい、努力しなくてもいい」モラハラによる恩恵は大きいわけです。

 

モラハラの『欠点』

そんな夢の技術、モラハラですが、2つだけ欠点があります。

①ターゲットがいなければ、成立しない

自分でできない以上、肩代わりしてくれる『誰か』が必要です。

しかも、モラが「やらないんじゃなくて、できない」ことに気付かず、しかも感謝も対価も必要ない相手でなければいけません。

 

②「モラハラをやめよう」と思っても、やめられない

モラハラをやめてしまったら、今まで見ないようにしてきた問題が押し寄せてきます。

「自分はできない」「自分は人の世話にならないと生きられない」

そんなことを認められる人なら、最初からモラハラ技術を習得していないと思います。

 

ちなみに「できないことを、他人にお願いする」という方法もありますが、これはモラハラではありません。

  1. できないことを、自分で認めている
  2. 相手にお願いしている(感謝したり、対価を払っている)

という点が、モラハラとは全く違うからです。

 

まとめ

モラハラのメリット

  • できなくても恥ずかしくない。努力しなくていい。夢の技術
  • 怒ったり可哀想ぶったり、とぼけたりするだけ。簡単!
  • 「できない人」ほど得るものが大きい

モラハラのデメリット

  • 条件の合うターゲットがいないと、成立しない
  • やめようと思っても、やめられない

以上です。

読んでくださって、ありがとうございました😊

 

 

参考:

消極的なモラハラのことを『受動的攻撃』といいます。詳しくはこちら↓

tco-tmtm.hateblo.jp

モラは死んでも治らない話① カウンセリングが効かない

Twitterでたびたび話題になるモラハラは治るのか」問題ですが
アカウント別に見てみると

という、不思議な分布です。

ちなみに私の考えは
モラハラ体質は治らない(加害行為が収まる場合はある)です。

理由について、お話ししたいと思います。

 

目次

 

専門家の見解は?

私が読んだ中でお話しすると、自己愛性パーソナリティ障害は

  • 「治らない」
  • 「治る『可能性がある』」

両方ありました。

治る『可能性もある』という専門家によると、治療法は

だそうです。

これを聞いて、私は正直「ダメそうだな…」と思いました。

 

カウンセリングは魔法の杖じゃない

「専門家・福祉につなげれば、なんとかなる(治る)」と思っている人がよくいます。

凶悪な事件が起こるたび、テレビで偉そうなおじさんが、ドヤ顔で「専門のカウンセリング機関につながっていれば…」なんて言っているので、真に受けるのも無理はないのですが
そんな都合のいい話、あるわけないですよね?

それなら事件なんか起こす前に、とっくに治ってるよ!😂

 

実際のカウンセリングはどうやるの?

ご存知の方も多いかと思いますが、カウンセリング・認知行動療法は、こんな感じで進めていきます。

①自分を客観視する

まずは面談の前に、必要に応じて知能検査や発達障害の有無、心理状態の確認をします。
結果は本人に伝えられ、今の状態や、何が課題となっているかを検討します。

②反省すべきは反省する

①を踏まえて、課題を設定します。
例えば「完璧主義が自分を追い詰め、人間関係にも悪影響を与えているな」と思えば、それを反省し、改善を目標とします。

③問題点を克服する

問題だと分かっても、思考の癖は急に治りません。
「つい怒ってしまった」「イラッとしたら席を立って深呼吸」など、自分を観察し、改善のために行動し、カウンセラーと話し合います。

④スタンス

カウンセラーは一方的に「教える」「治す」わけではありません。「共に歩むパートナー」として、支配せず、押し付けず、患者の回復を支えていきます。

 

…なのですが

このプロセス
モラには一切通用しないと思いませんか?

 

モラにカウンセリングが合わない理由

①自分を客観視する

よく言われることですが、モラには実体(人格・自分の考え)がありません。都合のいいように、しょっちゅう記憶が上書きされる生き物です。

②反省すべきは反省する

モラは常に「損か得か」で生きているので、反省なんて損なことはしません。
「お前が悪い!俺は被害者!なぜなら…」と、その場限りの適当な言い訳を繰り返します。

③問題点を克服する

①②ができないと、そもそも何が課題で、どうしたら克服できるのか、全く不明です。治療の形を成していません。

④スタンス

損得で生きているモラは、「強きを助け、弱きを挫く」生き物です。カウンセラーが強く、恐ろしい相手なら、表向きは従うでしょう。
しかし、「共に歩むパートナー」なんて、下手に出てしまったらどうなるでしょう?

普通にモラハラされますよね…

 

こんな感じです。

こうなると、「治る!」と言ってる人に、逆に聞きたい気持ちです。

モラに有効な治療って何をするんですか?🙄

 

治らないが、『加害を抑える』ことはできる

「モラにカウンセリングが効かない理由」はお話ししました。彼らは反省できないので、成長することも、治ることもありません。

でも
よく考えたら、私たちは、彼(彼女)を『育てたい』わけじゃないですよね?
私たちに『モラハラしないでほしい』だけですよね?

それなら、やりようがあるんです。

再三書いた通り、彼らは「損か得か」「強いか弱いか」で、無節操に変化するわけです。
『強い人』と揉めるのは『損』だから、絶対モラハラしないわけです。

治るか治らないか分からないものに挑戦するより
絶対モラハラされないほうを選ぶのは
現実的で賢い選択だと思うのですが、どうでしょうか?🤔

 

(モラに怖がられる方法は「モラの悪事を周りにバラす」「弁護士を雇う」など、いろいろありますが、私のオススメは『Joeメソッド』です

読んでいただいて、ありがとうございました😊

依存型人間は「強気なキャラ」に惹かれる話

被害者体質のみなさんこんにちは!悪人修行中の鳶子です😎✨

修行中にもかかわらず、あまりにもモラに引っかかるので、なにか自分に「引っかかるパターン」はないのか考えてみました。

まあ「どう見ても普通だったので、気付かなかった」のは仕方がないとして
気になったのは「合わないと分かっているのに、近付いてしまう」パターンでした。

 

目次

 

相性が悪いのに、惹かれてしまう

私が「合わないと分かっているのに、近付いてしまう人」は、だいたいこんな感じでした。

  • 親分肌
  • 姉御肌
  • 体育会系・マッチョタイプ
  • 男っぽいタイプ
  • 毒舌・サバサバキャラ

こういうタイプが好きな人、モラハラ被害者には多いのではないでしょうか?
ちなみに私は、好きだけど、めちゃくちゃ相性悪いです😂

そんな彼らには、共通点があります。

①自信満々に見える

彼らはとにかく強気で、自信満々に見えます。

幼少からモラハラされ続け、「なんでそんなに自信がないの?」と言われ続けた私にとっては、真逆の存在です。

自信満々な彼らに認められるのは光栄で、「私もあんなふうになりたい!」と、無邪気に憧れていました。

②頼もしく見える

強気な彼らは、争いごとに強いです。楽しんでいる感じさえあります。

争いを恐れ、なんとか避けようとする私とは大違いです。

そんな彼らに優しくされると、自分も強くなれるような、または「何かあっても守ってもらえる」ような気がしたものでした。

うーん…
我ながら、いかにも依存性パーソナリティっぽいですね…

 

惹かれたらダメなの?

人間には相性があるものですが、心理学の本によると

「自分とあまりにも性格傾向が違う相手とは、分かり合えないし、ネガティブに解釈する」とされています。
実際、体育会系と文化系は仲が悪かったりしますよね?

①そもそも相性が悪い

心理学の本で、例に挙がっていた『性格傾向』には、こんなものがありました。

  • 内向型/外向型
  • 楽観型/悲観型
  • 直感型/思考型

これに当てはめてみると、「合わないのに惹かれてしまう、強気なキャラ(=姉御とします)」と私の傾向は、

  • 姉御:外向的・楽観的・直感的
  • 私:内向的・悲観的・思考型

うん、まったく合わないね🤣🤣

この場合どうなるかというと、アネゴに私の特性(内向的・悲観的・思考型)は
「イジイジ、クヨクヨ、煮え切らないやつ!」と映るわけです。

そして彼らの長所である「自信と強気」で、「しょうもないことばっか悩んでないで、行動だよ行動!」と、強引かつ断定的にアドバイスしてくれるわけです。

地獄や…🫠

 

②実はモラだった

モラは、好感度の高い人に擬態します。「兄貴・姉御キャラ」も例外ではありません。

それに、素直すぎる被害者体質には信じられない話だと思いますが、
自己肯定感の低い人が、素直に「私… 自信なくて…」と言うとは限りません。

それどころか、自信のない自分を否定し、他人を馬鹿にし、あたかも自信満々のように振る舞うことがあります。

そして、擬態した姿を信じて仲良くなると、「なんでそんなビクビクおどおどしてるの?おかしいよ」なんてモラハラを始めます。

 

相性が悪いのに、なぜ惹かれるの?

どうして自分と合わない人間に惹かれるのでしょうか?
思うに、

  1. モラハラされる
  2. 私を守ってくれる人が欲しい
  3. 守ってくれそうな強い人に好意を持つ
  4. 守ってくれるはずの人にモラハラされる

という悪循環にハマっているような気がします。

多くの被害者体質は、毒家庭で育ち、子供のころからモラハラされているので、「自信がない」「誰かに助けてほしい」という気持ちが強いのだと思います。

 

どうしたら、好きじゃなくなる?

さっきの悪循環はこうでした

  1. モラハラされる
  2. 私を守ってくれる人が欲しい
  3. 守ってくれそうな人に好意を持つ

ということは、逆を言えば

  1. モラハラされない
  2. 私を守ってくれる人が欲しくない
  3. 守ってくれそうな人に好意を持たない

ということですよね?
そうすると、まずやるべきは

モラハラ被害に遭わないようにする

続いて

②自分に合う・合わないを知る

以前の私は、依存心から
合わないと決まっている人を、家の奥まで入れてしまっていたように思います。

でも、無印○品を快適に感じる私は
原色・カラフルなもの・派手な人と同居するのは、大変落ち着かないわけです。

家にあるのはもちろん、長い時間を過ごす職場が蛍光色なのも、大変にしんどい。

でも、たまに外で見る分には、非日常で楽しいかもしれない。

(モラは宇宙の果てまで離れてもいいですが)
モラじゃないけど相性がイマイチな相手は、「たまに会う」くらいの距離まで離れてみるのも、ありかもしれません。

 

まとめ

  1. 強気キャラに惹かれるのは、モラハラに脅かされているから
  2. まずはモラハラ被害を避ける・減らす
  3. 自分に合わないものは、家の中に入れない
  4. 家にあると不快でも、たまに会うなら楽しいこともある

以上です

読んでくださって、ありがとうございました😊

 

モラハラに『お互い様』はない話

「私の父はDV加害者だけど
 母はモラハラ加害者でした。
 夫婦はお互いさまだと思います」

というツイートを見ました。

多様な意見があるのは当然だし、議論するのは好きじゃないので、その人と特に話はしなかったのですが

  • 「お互いモラハラ」はあるのか
  • 「被害者の落ち度」はあるのか

という点だけは気になったので、自分の考えを書いてみることにしました。

 

目次

「お互いモラハラ」はあるのか?

結論から言うと、私の解釈は

  • モラハラは『支配関係』である
  • だから「お互い様」はない

です

支配関係のもと、お互いに攻撃している状態は想定できます。
例えば「反乱」とか「一揆」ですよね。
でも、反乱している民衆は「支配者と対等」でしょうか?

ちょっと例え話をしたいと思います

==「モラ王国の反乱」==

昔々あるところに、うだつの上がらないモラ王様の支配する、モラ王国がありました。

まあなんというかパッとしない政策のおかげで、外貨獲得もいまいち、支払いも滞る有様だったので、王様は民衆に重税を課すことにしました。

まともに払ったら、民衆は餓死してしまいます。

たまりかねた民衆は反乱を起こし、家事ボイコット・気のない返事・変顔などで、臆病な王様を恐怖に陥れていきます。

ついに王様は「税率をもとに戻すので、その顔は許してくれ」と言い出し、反乱は終結しました。
〜終〜

=================

この話を読んで

「確かに王様は、重税を課して民衆の生活を圧迫したかもしれないが
民衆だって反乱したのだから、お互い様だ」

って言われたら、あなたはどう感じるでしょうか?
私は正直言って「アホか🤪」と思います。

 

どうして「どっちが被害者か分からない」のか?

実際のモラハラと、さっきの「王様と民衆」の話には、違う点があります。
当然ですが、モラハラ加害者は王様ではありません。

つまり、肩書きから、加害者・被害者を判断できないことになります。「実態を見る」必要があるわけです。
それの何が問題になるか、順番に見ていきましょう。

モラハラの「攻撃」は分かりにくい

まず大事なことは、モラハラは『陰湿ないじめ』です。
人前で殴ったり、怒鳴ったり、暴言を吐くことは稀だし、
被害者と二人きりになったとしても、「不機嫌な態度で困らせる」「無視する」「とぼける」など、非常に分かりにくい嫌がらせをします。

具体的には↓

②被害者だって反撃する

次に大事なことは「被害者といっても、常にやられっぱなしではない」ということです。言い返すこともあれば、怒ることもあって当然です。

しかし、そこだけ切り取って見たらどうでしょう?

怒っているほうが加害者、怒られているほうが被害者に見えてしまいます。

二人をずっと見ているわけにはいかないし、それぞれが「私が被害者だ」と言ったら、判断が難しいですよね?

③それは「反撃」か?「攻撃」か?

被害者が被害者として認められるためには、「これは反撃なんだ」「先に攻撃されたんだ」と理解される必要があります。
攻撃されていないのに反撃したら、それは攻撃だし、加害者になってしまいますから。

しかし、モラハラというのは「陰湿な嫌がらせ」なので、証明は簡単なことではありません。

というか、被害者なのに「証明して認めてもらう」必要があるって、もう無茶苦茶なんですけどね😂

「被害者の落ち度」はあるのか?

「モラ王国」の話を思い出してください。

王様からしたら、民衆は落ち度だらけだと思います。

民衆は「あのまま言いなりになっていたら餓死していた。私たちは減税を勝ち取った」と思っています。

傍目には「その駆け引きが政治というものだ」と映るかもしれません。

つまり、「被害者に落ち度がある」というのは、加害者側だけの言い分ですよね?

 

まとめ

まとめると

  • モラハラは『支配関係』である
  • やり返しても『お互い様』にはならない
  • 「被害者にも落ち度がある」は、加害者目線の言葉

 

以上です。
読んでくださってありがとうございました😊